キットレビュー:コトブキヤ「デススティンガー」が遂にHMMで商品化

01.09.2016 · Category レビュー

 コトブキヤのHMMシリーズから遂に帝国軍の水陸両用の海サソリ型巨大ゾイド「EZ-036 デススティンガー」が発売となった。長年HMM商品化アンケートで上位に存在し、ファンに待望されていたこのアイテムを早速組み立ててみたので紹介していこう。定価は14,800円(税抜)。

 1/72スケールのこのキットは完成時に全長約450ミリ(海サソリモード時)と巨大ゾイドの存在感を感じさせてくれる大満足な商品だ。キットは8色で成型されたパーツなどを用いており組み立てるだけで作中の雰囲気をばっちり表現してくれるアイテムになっている。

 この「デススティンガー」はランナーも部品点数も最大級クラスのキットとなっているにも関わらず、組み立てにくいという印象はまったく無かった。というのも各パーツごとにランナーに配置された部品がまとめられており、パーツを探して切り出す労力がとても軽減されているからだ。これにより組み立てる工程を存分に楽しめるようになっており、製作時間が思ったよりは長くないのも嬉しいところだ。そしてこの細かい心配りがされたランナーが作っていてとても心地がよいのだ。

 もちろんこのキットでもコトブキヤが得意とする寄木細工のようなパーツを隙間無く組みあわせていく手法は健在で、組み上げていくにつれて現れる密度の濃いパーツの一つ一つが醸し出す雰囲気とかたまり感、シャープでエッジの利いたスパルタンな機体表現を堪能することができる。

 ところで、一言でプラモデルといってしまっているが、この商品はプラ、ポリキャップ、ABS、PVC(非フタル酸)といった素材を適材適所に配置していったマルチマテリアルな製品で、大部分を占めるシャープな構造をプラで表現しつつも、関節部分にポリキャップとABS、ゾイドコアなどにはPVCと、素材の良さを活かした計算された構成なのだ。

 ということで2015年を締めくくるにふさわしいアイテムに仕上がっているこのキットを製作してみてはいかがだろうか? 以下からは細部を写真とともに見ていこう!

HMM EZ-036 デススティンガー
コトブキヤ/好評発売中/14,800円(税抜)/1/72スケール、全長約450ミリ(海サソリモード時)/購入はこちら:コトブキヤオンラインショップAmazon.co.jp

■キットは多くのパーツで構成される(写真は一部のランナーのみ撮影)、成型色は8色が用いられている。これに加えゾイドコアやポリキャップが用意され、組み立てるだけで再現度抜群のデススティンガーが現れることになる。

■多脚メカは一定数のファンが存在するものの商品自体はあまり多いとはいえない。そんな中で登場したこのデススティンガーの鋭利で凶悪な立体はファンならずとも目の離せない強烈な個性を放っている。

■腹側からのショット。充実の密度感と夥しいモールド表現など、いわゆる裏面でありながら満足感のある見栄えとなっている。

■頭部に取り付けられたコクピットは開閉して、帝国兵のパイロットフィギュアを搭乗させることが可能となっている。写真は片面を省いて撮影したもの。組み立て終わるとほとんど見ることができない、サイドコンソールのモールドやメインモニタ部分が独立可動したりとこだわりの作り込みを伺える!

■前脚の「ストライクレーザーバイトシザース」は程よくスライドして「展開式AZ105mmリニアキャノン」が現れる。レーザーカッターなどのパーツはアンダーゲート方式で成型されているので仕上がりも綺麗だ。

■内部構造にエッジの利いたパーツを盛り込んでいる「ストライクレーザーバイトシザース」やシャープな「レーザーカッター」は設定通りに可動。

■背部に設置された「AZ930mm2連装ショックガン」は基部が可動し、仰角を調整可能。ディスプレイ時の表情付けに一役買っている。

■特徴的なサソリのテール(尾)部分には荷電粒子砲「AZ120mmハイパーレーザーガン」「AZ120mmハイパービームガン」が装備される。展開し、砲身が伸縮する様子も再現可能としている。

■尾部の側面には展開するギミックが用意され、海サソリモードへ変形する。キットでは、この尻尾の部分などにいわゆる挟み込みを用いた構造の箇所が存在するので組図を良く見てはさみ忘れなどなきように慎重に製作を進めていきたい。

■機体後方に配された「ロケットブースター」はフレキシブルに展開・可動する。ディスプレイ時にいい味付けになる部分だ。

■装甲内部にはちゃんとクリアのPVCで作成された「ゾイドコア」が埋め込まれている。基本露出しない箇所ではあるが、金属生命体「ゾイド」に必須なパーツとしてHMMシリーズにはちゃんと用意されているのが嬉しいポイント。

■胸部底面のスラスターハッチが展開する。このように組み立ててから、ほとんど目に触れない細かいギミックをしっかり拾ってくる設計は流石コトブキヤだ! またノズル部分は別売のフライングベース・ネオに対応しておりディスプレイの幅を広げる。

■頭部装甲が開閉する。装甲下に隠蔽されている複眼はクリアーパーツで再現されており、その凶悪な素顔に惹きつけられる!

■脚部に用いるランナーの一部。8対のパーツを構成するために同じ形状のランナーが4枚入っていたりして人型のメカに慣れていることもあってか、かなり新鮮な印象を受ける。

■8脚分のパーツを切り出してみた、なんというかもう工場だ。工場長を気取りながらパーツのゲート処理をしていこう、組図通りに製作しているならばこれをクリアすると完成間近だ!

■でき上がった足が並ぶと、工場というよりはカニをさばく職人さんのような気分になってくるのが不思議だ。

■特徴の一つともいえる四対の歩脚は関節の仕込などと相まってかなり自由な可動を実現している。多脚系のアイテムとして心配となってくる機体の保持力だが、キットはかなり渋みが強く確かな自立を演出してくれる。なお、関節部にはポリキャップ+ABSパーツを採用するなどの工夫を見ることができる。

■実は先端のクロー部が展開してより安定したディスプレイをすることも可能。とはいえ関節の保持力は十全で、滑る素材の上でも見事に自立する素晴らしい精度。

■コトブキヤより発売された「D-STYLE ブレードライガー」(別売)と並べてみると、その巨大感を実感できるのではないだろうか?

 なお、この商品と同時発売で「EZ-036 デススティンガー ヒルツ仕様」がコトブキヤショップ限定で用意されているのでこちらのチェックもお忘れなく!

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※掲載した写真は開発中のため、実際の製品と異なる場合があります。




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