3つの世界記録と13の新記録に裏付けられたスポーツカー「トヨタ2000GT」

01.11.2015 · Category レビュー

 オートアートの1/18モデルカー新作として、シリーズ屈指の人気を誇る『トヨタ2000GT』がラインナップされた。同社の2000GTは過去に発売されたが、現在ではさらに各部のディテールを見直したリニューアルバージョンが登場している。

 実車は1965年の東京モーターショーでプロトタイプがデビューを飾り、その足元には共同開発をしたヤマハ発動機の2輪技術が生かされたワイヤースポークホイールが流麗なフォルムをさらに際立たせていた。まだ高剛性のワイヤースポークホイールが一般に普及する以前の時代であり、激しい走りやサイドフォースに耐えうる性能を持つに至ってはおらず、またメンテナンス製や耐久性、量産性などを考慮した結果、残念ながら市販車での採用は見送られるかたちとなった。その結果、軽量で高剛性の専用マグネシウム合金のホイールが新規にデザインされた。

 モデルでは67年から69年まで生産された“前期型”とよばれるディテールを再現。ボディカラーとしてもっとも人気の高い「ペガサスホワイト」が美しい一台だ。リニューアルバージョンでは、立体的に再現された各種エンブレムやバッジ、ボンネットの開閉ヒンジ機構を実車に近い形状にあらためられている。また塗装も内装やボンネット裏、ボディ下面のフレームの塗り分けなど、各部にこだわりを感じさせる作り込みが見事だ。

トヨタ 2000GT (ホワイト)
オートアート/2015年1月発売予定/15,800円(税別)/1/18スケール/ でじたみん(楽天市場店Yahoo!店

フロントビュウ
 モデルは67年5月から69年7月まで生産された前期方をモデライズ。フロントマスクの段差のあるフォグランプリムの形状がその端的な特徴といえる。製品では、リニューアルver.を経てボディフォルムの造形が一部見直され、ボンネットからノーズ先端部にかけてのエッジも立ち、よりシャープな印象を演出している。グリル内のメッシュやバンパーの塗装による質感など、大スケールならではの表現が光る。

サイドビュウ
 ロングノーズ×ショートデッキの流れるようなラインがもっとも際立つサイドビュウ。タンポプリントで再現されたフェンダーのエンブレムや別パーツのドアノブといったアイキャッチポイントはもとより、チリのあったドアなどのパネルラインがスケールを感じさせない素晴らしい仕上がり。

リアビュウ
 リアにむけてなだらかに伸びていくファストバックスタイル。60年代のフェラーリなどにも見られるような車体後部がやや丸みを帯びつつもカットされたような処理がなされている。センター2本出しのマフラーにつづくエキゾーストパイプやシャシー構成など、ボディ下面の作りこみも見逃せないポイント。またテールランプなどの灯火類は、クリアパーツとメッキ処理されたライトハウジングパーツの組み合わせで実感あふれる仕上がり。

コクピット
 楽器メーカーとして木材の取り扱いに長けたヤマハのクオリティによって生み出されたメインコンソールのウォールナットパネルやステアリングホイール、シフトノブは塗装により実感溢れる仕上がり。インパネやシート、ドア内張りやフロアなどパーツ表面に施された表面処理と塗装による豊かな質感表現が盛り込まれたコクピットは、左右ドア開閉ギミックによりそのディテールを楽しむことが可能。

左ドアオープン
 インパネの7連メーターが確認できるショット。インテリアは別パーツで再現されたウインドゥハンドルや、各部にあしらわれたシルバーのモールも精緻に再現。

エンジンルーム
 実車はクラウン用に量産されていたM型のブロックにヤマハの開発したDOHCヘッドを載せかえ強化した「3M型」エンジン。特徴的なツインキャブレターを3連装で備え、150PS/6,600rpmという当時の国産車でも最強クラスの性能を誇った。

 モデルではエンジン本体のみならず、補器類やワイヤーコードなどもスケール感あふれる仕上がり。ハッチ裏面のプレスラインディテールと塗り分けもこだわりのポイント。開閉ギミックのヒンジは金属製のアームで確実な可動を約束する。

 砲弾型のフェンダーミラーはレーシーさと実用性を兼ね備え、またミラー本体内側に面した箇所は乱反射防止のアンチグレア処理が施されており、モデルでもメッキ加工+塗装により再現される。

リアハッチオープン
 リアのラゲッジスペースはフロッキー加工で質感を再現。フィラーキャップやアンテナのディテールもアクセントになっている。特徴的な丸型テールランプは、じつは当時のトヨタのマイクロバス用パーツの流用である。

フェンダーパネル
 フェンダー左右のパネルは、運転席側にバッテリー、助手席側にエアクリーナーが収められる。車体サイズに比して太いXフレーム構造とダブルウィッシュボーンサスにより余裕の無いエンジンルームゆえ、この位置にレイアウトされることとなった。

各部ハッチオープン
 ギミックとしては左右ドア、フロントハッチ、リアハッチ、左右フロントフェンダーハッチ、そしてリトラクタブルヘッドライトが開閉可能。

 当時の国産車としては類を見ない国産車初のリトラクタブルヘッドライト。当初はグリル内のランプをヘッドライトとして運輸省に申請したもののライトの最低地上高を確保できず、苦肉の策としてリトラクタブルライトを採用したという逸話が残る。モデルでも当然、この開閉ギミックを再現にしているが、実車ではその構造から完全にポップアップするまでに数秒の時間を要する。

底面
 クラシカル・スポーツらしいボディと別体のXボーンフレームやトヨタ社初の四輪独立懸架、前後ダブルウィッシュボーンサスペンションのディテールを余すことなく再現したシャシー部。塗装されたフレーム部やエンジンから続くフルシンクロメッシュ5速マニュアルトランスミッションをおさめたケースの立体感あふれる再現。実車ではなかなか窺い知ることのできないシャシー下面まで確認できるのもミニチュアカーならではの楽しみ。

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