真実は見えるか――祝・再販! マックスファクトリーのダグラムプラモをレビュー

03.26.2014 · Category レビュー

 

 二体目、三体目も欲しいと心待ちにしていたファン待望! マックスファクトリーの「1/72 ダグラム」が再販決定いたしました! 旧プラモデルシリーズであるSAK(スケール・アニメ・キット)シリーズが入手困難となっている今、見逃すことのできないプラキットシリーズなのは間違い有りません。

 また、接着剤不要のスナップフィットで、ガンプラ同様にパーツ分割による色分けが行われているのも高評価ポイントですね。未塗装で組み立てても設定に近い配色に仕上がるのがうれしいです。すでに組み立て、塗装している人も多いことでしょう。

■スナップフィット&成形色による色分けと、今風のキャラクタープラモデルのスタンダードを抑えたキットです

■造型はシャープで成形色の色合いも良い感じです。各種マーキングは水転写デカールで再現

■劇中では途中から装備するターボザック付き

■しっかり塗装しているように見えますが、目立つところで部分塗装したのはリニアガンのグレー部分くらいなのです

 一方で、目の肥えた往年のファンとしては、シリーズ第一弾ということで様子見をされていた方もいるのでは? 実のところ、マスターファイルブログでも、最初から全肯定だったわけではありません。長年大河原邦夫氏のイラストなどによる、どっしりしたイメージでコンバットアーマーを見ていたところがあったのです。そのため、いわゆる設定画に近い、今回のキットに対して、ある種の“軽さ”みたいなものを感じてしまっていたわけです。

 しかし、実際に組み立ててみると、少なくとも第一印象は撤回しなければならないと思い知りました。さすがマックスファクトリーと言うべきでしょう。初めて手がけるはずのインジェクションキットながら、パーツの合いなどはほぼ完璧で、かなり組み立てやすいキットになっています。往年のプラモデルファンはもちろん、ガンプラ経験があれば苦もなく組み立てることができるはずです。

 レビューにあたり、今回も部分塗装とデカール貼りの後、フラットクリア+スミ入れによる簡単仕上げを行ってみました。また、タミヤのウェザリングマスターを使って、軽くホコリ表現を加えています。デロイアの砂塵舞う戦場を駆けるコンバットアーマーには、ウェザリングがよく似合います。それでは、画像を見つつ、順次チェックしていきましょう。

■無骨さよりも主人公メカらしいスマートなプロポーション

■こうしてみると意外とがっしりしたプロポーションなのです

■ターボザックは取り外し可能で劇中序盤の装備を再現できます

■フラットクリア+スミ入れ+汚し塗装でこれくらいの仕上がりです

■ふくらはぎに合わせ目がありますが、装甲の分割線とも一応解釈可能かなと

■キャノピーは塗装済みのパーツが付属します。頭頂部のカメラはクリアレッドで塗装していますが、デカールで再現することも可能です

 プロポーション的には、先にも書いたようにスマートな印象で、設定画、あるいは、劇中で動き回っているアニメ作画のダグラムに近いのではないかと思います。ただし、こうしたスマートさも、塗装次第でずいぶん変わってくるのではないかと思いました。プラそのままの素材ではやはりオモチャっぽさが残りますからね。

 素組みの写真とスミ入れまで行った写真で見比べていただければ、結構印象も変わるのではないでしょうか。

■未塗装でデカールも貼っていないパチ組み状態

■デカールの有無でも結構雰囲気が変わることが分かりますよね。頑張ってデカールを貼ってみてください

■デカールは水転写式。コンソールパネルもデカールが付きます。リニアガンのセンサーの赤い部分などもデカールで再現出来るようになっています。赤を綺麗に塗るのはやや面倒ですから、この配慮はうれしいですね

 特筆すべきは組み立てやすさにあると思います。ガンプラのHGクラスのキットの感覚で組み立てられます。旧キットでは塗装も必須となるので、こうはいかないでしょう。太腿など一部大胆に合わせ目が見えてしまう箇所もあるのですが、それ以外は巧みなパーツ分割で、合わせ目は気になりません。

 その太腿も、しっかり接着剤を使ってくっつけて、紙やすりで均してやることで簡単に目立たなくなります。時間がある人はプラモデル用の接着剤で、無い人は瞬間接着剤で接着後、紙やすりやヤスリスティックなどで平らにしてあげてください。今回の作業でも、太腿部分はフラットクリアを吹いただけで成形色を活かした仕上げになっています。でも、接着面はかなり意識して見ないと分からないのでは? 

 武器などは単色気味ですが、キャノピーは窓枠を塗装済みのパーツが付属し、本体はデカールも併用することで設定通りの色分けになっています。リニアガンの赤い部分(センサー?)もデカールが用意されているので塗装不要です。デカールも、薄くも丈夫なもので、足のラインなども貼りやすかったです。

■リニアガンは銃身が別パーツで色分けされています。今回は中央部のグレー部分のみ塗装しています。センサーはデカールで再現できます

■肩や腕のアーマーはややひけやパーティングラインが目立つので紙やすりで均しています

■リニアキャノンも単色です。武器っぽいグレーで塗っても良かったかもしれません。ターボザックは成形色での色分けも頑張っていると思います。合わせ目も工夫されていて目立ちません

■脚部は集中的に汚してみています。チッピングなども行ってみると良さそうです。天神英貴氏のパッケージイラストを参考にチャレンジしてみるのも良いのでは?

■可動範囲はそれなりといったところで、第1話の擱座ポーズなどはさすがに無理でした

■足首の接地性は十分ですね

■リニアガンを左手で固定するお馴染みのポーズも可能です

■平手は右手用も付属。リニアキャノンを構えさせることもできます

■キャノピーは開閉可能。コックピットに座ったクリンも付属します

■キャノピーは塗装済みの開閉可能なもののほか、未塗装の固定用のものが用意されています。後者は、天井のハッチが別パーツになっているものと、一体になっているものそうでないものの2種類あります

■クリンは足下までしっかりと再現。彫刻もかなり精密です

 関節にはポリキャップを使用していて、関節の保持力に概ね不満はありません。足首のみやや緩いようにも感じましたが、瞬間接着剤などでボールを太らせてあげれば大丈夫なレベルです。

 面白いのが腕の関節ですね。上腕と肘に回転軸が設けられていて、外観を損ねることなく、自然な角度に曲げることが可能になっています。アニメの劇中や、大河原氏のイラストなどの肘の曲げ方を再現出来るようになっているのです。こういうチャレンジはどんどんやってほしいですね。可動範囲に関しては正直そこそこという印象ですが、派手なポーズが似合うメカというわけでもないので、一応許容範囲ではないでしょうか。

 こうしたパーツ分割の工夫については、実際、作っていて感心しました。「なるほどこうきたか!」と、作る楽しさにも繋がってきますよね。

 細かいところでは、リニアキャノンが砲口部分こそ別パーツですが、左右貼り合わせなので、ここも合わせ目の処理が必要でした。砲口付近にパーツの反り返りによる段差があったので、ここも紙やすりで丁寧に均してあげると良いと思います。肩や腕の装甲板などもややひけが目立ったので、平らに均してあげると格好良くなると思いますよ。スミ入れやウェザリングと同様ほんの一手間かけるだけで見違えますので、お試しあれ。

 そのほんの一手間のウェザリングですが、今回はタミヤのウェザリングマスターAセットを使っています。足回りを中心に全体をうっすらと汚してみました。ウェザリングマスターは汚れ具合も調整しやすく、手軽なのでオススメです。イイ感じに汚れてくれますよ。スミ入れは、同じくタミヤのスミ入れ塗料のダークブラウンを使いました。

■首はこのような仕様で左右に可動するほか、若干ですが上を向かせることもできます

■面白いのが肘の可動ですね。このように見栄えの良い位置に装甲を持ってこれるようになっています。また、握り拳の造型も指がしっかりと再現されています

■肩は引き出し式で腕を前に伸ばせるようになっています

■肩と上腕の接合部分もうまく工夫されています。先ほどの自然な腕の可動にも一役買っていますね

■脚部もパーツ分割が工夫されています。脛はパーツを一体化することで合わせ目が出ないようになっています。また、足の甲は別パーツになっているだけでなく、足首の動きに合わせて動くようになっているのです

■天井部のハッチは開閉可能になっています。組み立て説明書では接着するように書いてありますが、合いがよいので今回は接着せずに開閉両方の状態を再現できるようにしました

■ハッチから首を出すクリンも作ってみたくなりますね

 2月のWFではソルティックH8 ラウンドフェイサー(6月発売予定!)に、ブロックヘッドに続き、アイアンフットも発表されました。このダグラムを作ってみることで、プラモデルとしての出来の良さも感じられ、今後のシリーズ展開への期待もさらに高まってきます。

 秋にはいわゆる24ソルティックこと、コーチマスペシャルも発売予定とのことですし、2カ月ごとにコンスタントにダグラムプラモを楽しんでいけそうな雰囲気。是非みんなで一緒に作って再びダグラムを盛り上げていきましょう!

1/72 コンバットアーマー ダグラム
発売:マックスファクトリー・販売:グッドスマイルカンパニー/2014年6月再販(2014年2月発売)/3,619円(税別)/1/72スケール(全高:13.5cm)

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