これで未塗装!? 黄金色のレジンキット!ウェーブの「レイズナー」ザカールの驚異的スペックをチェック!

11.14.2013 · Category レビュー

 

 ウェーブのExceed Enthusiast Elite(エクシード・エンスージアスト・エリート)シリーズ第3弾となる「蒼き流星SPTレイズナー」の1/48スケール ザカールが予約受付中だ。

 これまで、バイファムやガリアンと、いずれも驚異的な造型と精度でファンの目を釘付けにしてきた同シリーズだが、ここに来てさらに驚くべきスペックを携えてのリリースとなる。その詳細をここで紹介しよう。

Exceed Enthusiast Eliteシリーズ ザカール
ウェーブ/2014年2月発売予定(受注締め切り:2013年12月2日)/47,250円(税込)/カラーレジンキャスト製組立キット/1/48スケール(全高:約21cm)/原型:柳生圭太/購入はこちら:( ビージェイ注文ページ

 

未塗装でこの発色と光沢!? 黄金色のレジン製ザカール

 一番最初の画像で、なぜか2体のザカールが写っていることに疑問を感じた人もいるのではないだろうか?

 実はこの写真、片方が塗装したもので、もう片方が未塗装でデカールを貼って仕上げたものとなっているのだ。はたして、どちらが塗装仕上げかすぐにおわかり戴けるだろうか?

 正直、現物を目の当たりにしてもその差異はほとんどなく、むしろ黄金色以外のパーツの色でようやく見分けが付くといっても過言ではない。ちなみに、左が未塗装バージョンだ。

 このEEEザカールでまず驚かされるのが、この黄金色のレジンだ。塗装でも金色表現は非常に難しく、古今多くのモデラーがさまざまな塗料や表現方法で挑んできた。しかし、このEEEザカールでは、その先人がたちが目指した黄金色の光が未塗装で手に入ってしまうのだ。

 これには製造に携わるRCベルグの尽力の賜物であるのは間違いない。しかも、いくつもの試行錯誤を重ねていく中で半ば偶然の産物として生まれたものだという。

 一般的な金色表現のアプローチとは異なるもので、塗料の専門家視点では、このザカールは金色というよりもメタリックイエローというべき色合いであるという。金色表現のひとつに、シルバーの下塗りにクリアイエローを吹き重ねて仕上げるという方法があるが、これはまさにそうした表現方法というわけだ。

 今回紹介している完成見本は一番上の画像の左側のもの以外はすべて塗装済みだが、この黄金色の未塗装バージョンについては、11月15日(金)のMasterFileblog Channelでの配信(詳細は下記参照)をご覧いただきたい。

 なお、本キットには、このレジンキットの色合いの見本となっている、原型を担当した柳生圭太氏の調色したガイアノーツ特製のゴールド塗料も付属する。作例などを見てもおわかりのように、この色合いがまた素晴らしいのだ。

 名目はゲート跡の白化対策のためのレタッチ用とのことだが、全体塗装をしてもおつりが来るくらいの分量が付属するとのこと。つまり、今後似たような黄金色の塗装を行う際に、大きなアドバンテージとなるのは間違いない。この塗料を手に入れるために本キットを入手する……というのはさすがに行き過ぎとしても、単なるおまけ以上の価値があるのは確かだ。

 

最新解釈のデザインアレンジが施されたEEEザカール

 いきなりレジンの話で始まってしまったが、肝心の造型面についてもご紹介しよう。EEEザカールの原型はご存じ柳生圭太氏によるもの。柳生氏は、ガレージキットなどで数多くの原型を手がけ、各模型誌でも作例を発表しているプロモデラーだ。

 その仕事の数の多さはもちろんだが、その卓越したセンスによって既存のメカを独自にアレンジした作例も多い。そして、アニメーターなどが立体資料としてそのディテールやバランスを反映した絵を描き、いつのまにか公式ディテールとして定着するというケースも少なくない。

 そんな、柳生氏が「今1/48スケールでザカールを作るとしたらこうなる」というテーマで作り上げたのがこのEEEザカールだ。胴体をやや細めにスマートに仕上げることでより精悍なイメージを得られるようになっている。バランス、パネルラインなどの各部のディテールなどがほどよく施されており、美しい黄金色のボディが実に美しい。まさに、2013年現在のザカールならではの造型となっている。

 全高21cmという、その存在感のある大きさ。そして、ここで多くは語らないが、この1/48というスケールも、ファンにはうれしいサイズといえるだろう。単品で楽しむ以上の広がりがあるというのは嬉しい限りだ。

 

6割がCAD造型! その秘密は高精度の関節のために!

 今回のザカールでも関節などはEEEではお馴染みABSレジンが採用されている。その精度と粘りのある硬度による渋みを活かした非常に保持力の高い関節となっている。また、そうした絶妙な渋みを実現するために全体の6割をCADで設計しており、ゼロコンマ単位の微調整を行っている。

 渋みの案配としては、関節パーツだけでは硬くて曲げられないが、腕や足として完成したときに丁度良く曲げられる固さに仕上げてあるという。腕として完成した時に、てこの原理で力がかけやすくなっていることを利用しているわけだ。

 また、関節の中でも手首や足首などはビス留めを採用。ボディ全体をしっかりと支えてくれる。手首も? と思う人もいるかもしれないが、ポーズを取らせるときに手持ちの武器を自在に保持させるために、手首は意外と重要なポイントだ。ここがヘタってくると、実にだらしなく見えてしまうのだ。

 また、ビス留めを採用していることで、経年変化で保持力が低下しても、あらためてビスを増し締めすれば、保持力が復活するというところも利点だ。ふくらはぎのカバーパーツなどはそのために取り外せるようになっている。

 また、関節の可動範囲にもこだわりがある。可動範囲といえば「広ければ良い」という風潮があるが、実際のところそれは間違いだといえる。

 たとえば、ロボットもののキットで、腰に可動箇所を設けてあるがゆえに、逆に身体全体を上手に支えることができず、ポーズが決まらないという経験をしたことはないだろうか?

 このEEEザカールでは、格好良いポーズを取らせるための関節を目指しており、足首などは二重関節にすることで、骨折したような曲がり方にならないように配慮している。また、頭部はV-MAX発動時の首を自然に上へ向けた様子を再現するために、首関節だけで5箇所も可動軸が設けられているのだ。

 その一方で、腰の関節は左右のスイング程度でほとんど動かない。しかし、その背筋がしっかり通ったボディは、格好良いポーズを取らせる際に一役買うことはあっても、可動範囲がそれを妨げることはないのだ。

 こうした、関節へのこだわりもEEEザカールの素晴らしいところだと言えるだろう。

 また、CAD造型の恩恵というところでは、頭部コクピットを覆う特徴的なクリアレッドのキャノピーにもご注目いただきたい。画像では実に綺麗に再現されているが、厚みが均一でないと、画像のような綺麗な赤色に仕上がらないのだ。

 手作業では厚みを均一に仕上げるのは、専用のゲージが必要なうえ、かなりの技術と時間が要求される。そこで登場するのがCADというわけだ。こうした適材適所でCADが使われているというのも見逃せない。

 また、キャノピーの話題では、そのクリアレッドのカラーリング再現にも、ボディの黄金色の再現と同様にRCベルグのノウハウが活かされている。薄く仕上げられたキャノピーは普通に赤く成型しても色も薄く仕上がってしまいかねない。

そこで、劇中のイメージ同様の赤色を再現するために、調整が施されているのだ。SPTの特徴ともいえるキャノピーの再現。誰もが注目するところでありながら、見えないところで高度な技術力の積み重ねが行われているのだ。

 ちなみに、コクピットのコンソールはクリアパーツとデカールで再現されるようになっている。

 

素組みでも黄金色に輝くザカールが手に入る

 さまざまなこだわりが隠れているEEEザカールだが、実際にパーツを手に取ると素のままで光沢を放っており、本当に驚かされる。

 これは原型段階でカーモデルを仕上げるのと同様のクリアー塗料でコーティングしての研ぎ出しが行われているからだ。しかも、原型納品後、ウェーブでも自社製品である強みを活かして、ヤスリスティックフィニッシュを贅沢に使用して、もうひと磨き行って、複製に回したという。

 製作については、やはりレジンキットなのでプラキットほど手軽にとは行かないところもあるだろう。しかし、パーツのいくつかはゲートレスで量産されているほか、ゲート跡が極力表に出てこない仕様になっている。

 もちろん、カラーレジンキットと言うことで、可能な限りの色分けも行われている。従来のガレージキットに比べれば格段に組み立てやすくなっているのだ。

 お値段こそそれなりだが、それだけの価値は十分にあるウェーブのEEE1/48ザカールをぜひとも手に入れて欲しい。そのキットを手にした際には必ずや満足できること請け合いだ。12月2日の受注締め切りまで1月を切っているので、申し込みをお忘れなく!

 なお、現在ウェーブのサイトでは「誰でもできる♪ 1/48ザカール攻略ガイド」と題して、柳生圭太氏自らが指南する製作ガイドを公開している。製作の際の役に立つのはもちろん、詳しくパーツ構成などをチェックすることもできるので必見だぞ。



誰でもできる♪1/48ザカール攻略ガイド

 また、USTREAM:MasterFileblog Channelでは、「EEE『1/48ザカール』の魅力に迫る」を11月15日(金)22:00から生放送する(放送後も同チャンネルから、視聴可能だ)。こちらでも、未塗装版のザカールなどをさらに詳しく紹介するので、ぜひチェックしてみて欲しい。

©サンライズ

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