敵艦なのに格好良い「ヤマト2199」のゲルバデス級戦闘母艦をレビュー!

10.03.2013 · Category レビュー

 

 七色星団での激戦を飾ったガミラス艦艇のひとつ、ゲルバデス級航宙戦闘母艦<ダロルド>のプラモデルがついに発売となりました。七色星団会戦におけるドメル艦隊の艦はいずれも特徴的ですが、いわゆるリーダーカラーである赤いこの艦は一際目立って見えます。旧作の内容をすっかり忘れていたりすると、ドメルが乗っているのではないかと勘違いしてしまいそうです(ちなみにダロルドの艦長はドーラ・バレク)。

 デザイン自体もかなり格好良く、他のガミラス艦とは一線を画していますよね。旧作では、元デザインになった戦闘空母は、シリーズを通じて何度も登場しますし、「新たなる旅立ち」ではデスラー総統自らも乗っていたほどで、その人気がうかがえます。

 キットでは、七色星団の戦いでヤマトを追い詰めた、空間重爆撃機DBG88<ガルント>と特殊削岩弾、そして、ドメラーズIII世の艦橋でもある独立戦闘指揮艦がセットになっています。スケールも1/1000で統一されているので、ヤマトと組み合わせてのプレイバリューも高いといえそうです。それでは順に見ていきましょうか。

 ランナー状態では、ゲルバデス級の船体を構成する大きなパーツが目を引きます。また、各部砲塔の砲身が非常に細いので切り出しには、慎重によく切れるニッパーで作業したいところです。

 なお、「ヤマト2199」のガミラス艦の特徴ともいえる発光部ですが、これまで色の変化する箇所がすべてクリアパーツでしたが、今回は発光部分の奥のみクリアパーツとなっていました。発光部分を再現するデカールはいつも通り付属します。

■特徴的な滑走路のパーツはほぼ一枚板。やや引けやそりがあるので気になる人は綺麗に成形、あるいは接着しましょう

■今回はかなり細いパーツがあるので取扱注意です。発光部分は丸い部分のみクリアパーツになっています。ランナーを見ると、ガルントは結構なパーツ数で、作り応えありそうです。一方の独立戦闘指揮艦はパーツ数こそ少ないですが、機体表面やジェットノズルの細かなディテールが目を引きます

◎大きくても組み立てやすいゲルバデス級

 大きなキットですが、組み立てやすさと船体の保持強度は完璧といってよいでしょう。これまでのガミラス艦などもそうでしたが、特に難しいと感じるところはなく、サクサクと組み上がります。ただし、今回はさすがに大きいことと、艦橋周りのディテールも細かくパーツが多いので、それなりに時間がかかりました。特に砲塔に付いている砲身が結構細いため、慎重に作業を行ったことから、完成まで2時間程度かかりました。

 船体の強度はしっかりしているのですが、艦橋や船尾付近に非常に細いパーツがあるので、折ってしまわないように注意が必要です。

 接着剤が必要なのは「ヤマト2199」のプラモデルのお約束となっていますが、今回のキットが初「ヤマト2199」プラモデルという方は、接着剤を忘れないように!

■今回も単純な輪切りではなく挟み込む形でしっかり船体を構成するようになっています。そのため全長40cm近くあるにもかかわらず、塗装などの作業をしていても、強度的にはまったく不安がありません

■今回一番気を遣ったのが艦橋付近を取り囲む大小の砲塔。特に小さいほうは、切り出しの際に折ったりしないようかなり丁寧に切り出しました。接着の際にはピンセットも必須の印象です

 完成すると、直線的な甲板と曲線的な船体、そして精悍な印象の艦橋とが織りなすデザインがお目見えします。スマートさと力強さを感じるデザインを120%再現されており、素直に格好良いと言えるのではないでしょうか。劇中では活躍シーンが短かったこともあるので、様々な方向から見ることのできるキットはそれを再認識させてくれます。

 全長は39cmにもなり、迫力も十分。ちなみに「ヤマト2199」の1/1000スケールキットでは、ガミラス艦セット2のガイデロール級が持っていた35cmの最大サイズ記録をあっさり更新しました。

■基本デザインもさることながら、滑走路や砲塔など武器や艦載機を備えているという子供心をくすぐる要素も人気の秘密でしょう

■船体の曲線ラインもじっくり楽しめるのは立体模型であるキットならでは

■カラーリングはほぼ朱色一色という印象ですが、艦尾のノズル付近は、巧みなパーツ分割で色分けが成されています

◎シンプルだけど想像が膨らむ独立戦闘指揮艦

 デザイン的にはやや地味な独立戦闘指揮艦ですが、劇中ではドメラーズIII世の艦橋でもあり、物質転送機の使用やヤマトの第三艦橋に取り付きなどでギリギリまでヤマトを追い詰めた、印象深い艦艇でもあります。

 キットもパーツ構成こそシンプルですが、多目的アームの展開状態を再現できるなど、プレイバリューは高い印象です。なにしろ、ドメラーズIII世の艦橋でもあるわけですから、ここからドメラーズIII世の大きさもうかがい知れるというものです。

■アームは選択式となっているが、パーツを取り外しやすくするなど、ちょっとした加工で一応差し替えによる両方の再現も可能です

■専用のベースが付属するので飛行状態で飾れます

■全長は8cm程度ですが、これがドメラーズIII世の艦橋だと考えると……

◎特殊削岩弾でも楽しめる<ガルント>

 双胴機、逆ガルウィング、無尾翼(無尾翼はガミラス系では普通ですが)、さらにお腹にドリルミサイルを抱えるなど、なんともマニアックなデザインの機体である空間重爆撃機DBG88<ガルント>。翼長8cm程度のキットですが、細かなパーツ分割でその形状を再現しています。

■その特殊な運用のされ方もそうですが、なんとも面白いデザインの機体ですよね

■削岩弾用のディスプレイ台を使うことで飛行状態で飾れるのです

■全長約5cmの特殊削岩弾は取り外しが可能

■翼下のパネルパーツを差し替えて、着陸脚を取り付けられます。この状態でゲルバデス級の甲板に載せれば劇中再現も可能ですね

 さらに、差し替えで、着陸脚を取り付けられたり、特殊削岩弾も取り外し可能となっているなど、ギミック面でも頑張っています。特殊削岩弾は若干ディテールの省略があって残念ではありますが、十分遊べる内容になっていると思います。

◎今回もスミ入れ塗装+部分塗装で簡単仕上げ

 今回は劇中イメージを優先したかったので、CG調の仕上がりを目指しました。作業的には、デカールを貼った後に部分塗装。フラットクリア(今回もガイアカラーのExフラットクリアを使用)を吹き付けて、コーティング。タミヤのスミ入れ塗料ダークブラウンを流し込み、余分な塗料を溶剤で拭き取って仕上げています。

 これまでガミラス艦特有の発光部分は、デカールではなく、吹きつけ塗装で仕上げてきました。けれど、今回は貼り付け位置にディテールもなく、貼りやすい形状になっているので、付属のデカールを使用しています。

■水に浸けっぱなしにするとデカールの糊も一緒に流れてしまいます。デカールは水をくぐらせた後、ティッシュペーパーやキッチンペーパーなどで余分な水分を吸収させると良いでしょう

 デカールは、発光部分の他、各種マーキングや甲板の薄いグレーのラインも用意されています。マーキングは問題ないでしょう。ラインについては、デカールの余白部分がラインの幅に合わないことがあります。丁寧に蒸しタオルなどで押しつけるか(火傷に注意!)、余白部分をあらかじめ切る、あるいはマスキングしての吹きつけや白いマーカーペンでスミ入れ感覚で塗装してしまう手もあります。

 ゲルバデス級の艦橋周りは細い面相筆で丁寧に塗り分けていくしかありません。塗料を薄めにして流し込むように流して縁取りをしてから内側を塗り重ねていきましょう。はみ出したら溶剤を綿棒に付けて落とすか、乾いてからデザインナイフを垂直に立ててのかんな掛けで調整すればOKです。

 正直手間がかかりますが、完成すれば綺麗なハニカム構造に仕切られた艦橋が出来上がるので、頑張ってみてください。

◎ゲルバデス級航宙戦闘母艦<ダロルド>

 スミ入れでスジボリなどのディテールを際立たせるとさらに見栄えが良くなりますね。綺麗な朱色に各部の白や黄色が良いアクセントになります。また、ディーテールの集中する艦橋周りの格好良さがまたすばらしいのです。

 艦橋周りはディテールが結構複雑に折り重なっていますが、巧みなパーツ分割でそれがしっかりと立体的に再現されているところに、スミ入れを施すことでそれが際立つわけです。大きな船なのでスミ入れの作業量も多くやや大変です。けれどそれくらいの手間をかける価値は十分にあると思いますよ。

■汚し塗装ではなくディテールを際立たせるためのスミ入れ塗装仕上げ。お手軽で効果も高いのでオススメです

■フラットクリアを吹いておくことで、スミ入れ塗料が若干にじみ、スケール感が出てくるのです

■砲口やミサイル発射管の口などにしっかりスミ入れをすると引き締まりますね

■スミ入れ塗料の多少の拭き残しも味わいになります。綺麗にしすぎない程度で大丈夫です

■前後から見るとかなり複雑なラインの組み合わせでデザインされていることがよく分かります

■本来の仕様では甲板の砲塔は選択式になっていますが、ヤスリなどでパーツのハメ合わせの勘合をゆるめにしてやることで、交換可能にしてみました。戦闘母艦の特徴でもあるので、こういうギミックはうれしいですね

■発光部分はデカールを使用。今回のは貼りやすいです

■スピード感のある精悍な艦橋デザインが魅力的です。パネルラインが綺麗に入っているのも好感触です。スミ入れの映えること!

■艦橋の窓はスミ入れの要領で薄めの塗料を流し込んであげれば多少ムラがあってもそれなりに見えます

■繊細なディテールが折り重なる艦橋周り。作業中は砲塔などの細いパーツを折ってしまわないように気をつけたいですね

■艦橋周りのデザインは左右で若干異なります。そんな設定はないと思いますが、こちらも艦橋も単独で飛べそうなデザインで格好良いのです

■背面の蛇腹模様は装甲シャッターで、内側は格納庫になっているようです

■艦艇部の隠蔽式砲塔は設定では上部甲板同様隠れる仕様になっているのだとか

■ベースはクリアブラックで仕上げています。このシリーズは、ネームプレートに綺麗なホイルシールが用意されているのもうれしいですよね

■かなり全長のある細身の艦なのですが、各部は結構グラマラスです

■発進してく艦を見送る視線である後方からのビジュアルは情緒をかき立てます

◎独立戦闘指揮艦

 素組みだと真っ白なので、少々物足りない独立戦闘指揮艦ですが、表面にはかなり精細なパネルラインがモールドされていて、スミ入れをしてやるだけで一気に化けてくれます。

 艦橋部分の塗装は、ゲルバデス級と同様スミ入れの要領で塗料を流し込んであげると良いでしょう。

 アームは選択式が本来の仕様ですが、こちらもゲルバデス級の甲板の隠蔽式砲塔同様に勘合をゆるめにすることで、差し替え式にしています。

■白い機体なので海外のSF特撮映画に出てくるメカのようにも見えますね

■裏面もスミ入れをで精細なディテールが浮かび上がります

■ヤマトの第三艦橋に取り付くのに使用した多目的アーム。ヤマトと組み合わせて飾ってみるのも良さそうです

■アームもフラットクリア+スミ入れだけで玩具っぽさが消えてくれます

◎空間重爆撃機DBG88<ガルント>+特殊削岩弾

 実は結構細かい塗り分けが多かったりします。一見大変そうですが、成形色を活かした塗装ならはみ出したら削ってしまえばいいのと、濃いめにスミ入れしてやることで塗り分け部分の粗がごまかせます。ロートル機の再利用という設定的にもやや汚れた感じに仕上げるのはありだと思うのです。

■凹部分にやや濃いめにスミ入れをすることで塗り分けをごまかせるだけでなく、古い機体らしくなると思います

■マーキングデカールも用意されているのでしっかり貼ってあげたいですね

■削岩弾をはさむ双胴部分のインテークは塗り分けが必要ですが、スミ入れで境界線をごまかせます

■ドリルの輪っか部分はガンダムマーカーなどでなぞるようにすると楽に塗れます

■特殊削岩弾は取り外し可能です。専用スタンドも塗装してみました

◎まだ間に合う? メカコレプレゼントキャンペーン

■クリア素材の中にラメが入っているというもの。ガラス細工のようにも見えて綺麗ですよね

 こちらは「宇宙戦艦ヤマト2199」のプラモデルを購入すると、コスモクリアVer.(金ラメパールクリア)仕様のメカコレがもらえるというキャンペーンを実施中。こちらはそのキャンペーンのメカコレ ヤマトです。先着順で在庫が無くなり次第終了となりますが、面白い仕上がりなのでご紹介しましょう。興味があれば、購入はお早めに!

■ヤマト以外に、ガミラス艦、デスラー戦闘空母、デスラー艦、沖田艦、古代艦の合計6種類あるそうです

■透明なので細かいパーツは取り付け位置が良く見えなくて組み立てはちょっと大変でした(笑)

 というわけで、ご紹介してきましたゲルバデス級航宙戦闘母艦。これまでガミラス勢のプラモデルはヤラレ役的な艦が中心だったので、ライバル的な艦が発売されるのはうれしいですよね。ヤマトと並べても迫力のあるコレクションになること請け合いです。また、セットになっている独立戦闘指揮艦なども、これまたヤマトと組み合わせて飾れる素晴らしいアイテムです。来年ではありますが、同じく七色星団の戦いに参加したガイペロン級の発売も予定されていますし、まずは肩慣らしにこのゲルバデス級から始めてみてはいかがでしょう?

■最後は雄々しい感じで! ガイペロン級と一緒に飾れる日が待ち遠しいですね

1/1000 ゲルバデス級航宙戦闘母艦 ダロルド
バンダイ/発売中(2013年9月下旬発売)/4,725円(税込)/1/1000スケール(全長:約39cm)

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©2012 宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会

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