小さなボディにギミックが凝縮された「RGフルバーニアン」!

08.02.2013 · Category レビュー

 

 RGシリーズのラインナップに、「RX-78GP01 ゼフィランサス(以下ゼフィランサス)」と「RX-78GP01Fb フルバーニアン(以下フルバーニアン)」の2機種が一気に加わる。GP01は昔から立体面では恵まれていると言われHGUCやMGにも優れたプロポーションのキットが発売されており人気がある。そんな中、今回RGシリーズとしてラインナップに加わるGP01は、結果から先に言ってしまうと「RG版も素晴らしい!」と素直に喜べるプロポーションのキット。それではGP01の宇宙用装備GP01Fb(以後フルバーニアン)を紹介してみよう。

 RGの開発にあたっては新たな参考画稿が制作され、それを担当したのは「月刊ガンダムエース」で活躍するメカデザイナー瀧川虚至氏。キットは参考画稿を下敷きに、OVA当時の設定プロポーションを見事に取り入れつつ、新しいフルバーニアン像を提示している。特に感心したのが、左右のボリューム感だ。アニメ設定画を改めて見ると、フルバーニアンは新たに増加された肩ユニットやバーニアポットなど陸戦型にはない装備のお陰で前後左右に大型化。ガンダムタイプのMSでありながら重量感あるMSになっている。

■空間戦闘用の増加装備が設定的な説得力と同時に外連味も与えてくれているフルバーニアン。今までも立体化では恵まれていたが、RG版はディテール、プロポーションともにベストと言える仕上がりだろう

■背面のブースター・ポッドはMGやHGUCより気持ち大型化されたデザインとなっている。これが良い塩梅に存在を主張して、全体の格好良さを上げている

■GP01陸戦型がベースになっていて、パーツ単位では共通点も多いのだが、追加パーツや増加装甲のお陰でシルエットは全く別物と言って良いレベルに変化している

 また、陸戦型と全く異なるデザインラインを持つ大型化された脚部は、スネから足先に向かってうまく絞り込まれるラインになっていて、過去キット化されたフルバーニアンとも一線を画す造形となっている。また、背中のブースター・ポッドも大きく、正面から見たときにもちらりと顔を覗かせる。側面にはメカディテールなども表現されているのが特徴。「翼付きは格好良く見える」の法則だが、ただの翼じゃないところが、リアルさも加味されたフルバーニアンにおけるデザインの妙。動かしてポーズを付けるときの見栄えにも貢献している印象だ。

■センサーやブレードアンテナなど胸部にディテールが多いのも本機の特徴

■装甲面の各所に内側のフレームが露出する箇所があり、未塗装でも見栄えがアップしている

■各所に円柱状のパーツが配されているGP01。それらを別パーツでしっかり再現している。装甲面ディテールなども見応え十分

■バーニア付きのユニットを装着した関係で足はスリッパを履いたような形になっているのだが、大きさなどに違和感がないようにリファインされている

■バーニアユニットを無理矢理取り付けた設定のため、設定などではかなり大型化している脚部だが、新たな解釈で足首できゅっと絞るラインになっている。けれどその下側にはゼフィランサスの足首やアンクルアーマーが存在するのだ

 共通点も多いこの「RG GP01」の2機だが、「GP01 ゼフィランサス」については別記事に譲る(リンク)として、「フルバーニアン」を組み立ててみていると、非常に細かなギミックが盛り込まれていることに驚かされる。完全変形してAパーツ、Bパーツと合体するコア・ファイターII、肩の姿勢制御バーニアや胸のカウンターバーニアの露出ギミックなどがそれだ。

 RGというシリーズ自体、PGやMGで培われた技術やギミックを、1/144というスケールに落とし込もうという野心的な企画ではある。しかし、発売前はそのプロポーションなどに目がいってしまうので、実際に組み立てていると、「そうか、RGってこういうシリーズだったよね」と改めて思い出させてくれる。その細部のギミックの驚異的な精度を楽しんでいただきたい。

■胸部のカウンターバーニアは真ん中のパーツを取り外すことで内側からせり出してくるようになっている。コアブロックの合体とこのギミックを同時に実現させているのはすごい

■ブースター・ポッドは自由に可動させることができる。可動部分が工夫されていて可動域も広い

■ブースター・ポッドは自由に可動させることができる。可動部分が工夫されていて可動域も広い

■特徴的な肩先端の姿勢制御バーニアが露出するギミック。非常に細かいパーツだが、内側からせり出してきて、上下に広がるのだ

■コックピットハッチはゼフィランサスと同様に、内側のキャノピーまで開く。この位置調整も見事としか言いようがない

■膝のアーマーはセミモノコックを再現し、脚部の可動に連動する。今回グレーパーツの使用が控えられている一方で、各部のディテールが非常に細かく施されている印象だ

 しかも、そうした細かいギミックがあるにもかかわらず、組み立ては非常に簡単な印象だ。今回全て組み立てるのに4時間半くらいかかったが、特に引っかかるようなところはなく、一気に組み上げることができた。しかも、説明書の手順が、まずコア・ファイターIIを組み立てて、その後、Bパーツ、Aパーツと組み立てていって、最後に合体させるというプロセスになっていて楽しかった。上から順番に機械的に組み立てるというのとはちょっと違う、ロボ好きの心をくすぐる心難い演出ではないかと思う。

■付属パーツ一覧。ビームライフルはビームジュッテも再現できる。手は、ライフルの持ち手やシールドの持ち手のほか、握り拳、可動指の掌パーツが左右それぞれ付属する

■シールドは内側にエネルギーパックを装着できる。ジョイントなどは、RGシリーズの標準仕様

■面白いのがこちらのシールド保持用のパーツ。いままで難しかったシールドの構え方が出来るのはうれしい。個人的にはHGUCなどのジムには標準で付けて欲しいくらい

■シールドは伸縮するので、肩などに干渉する場合は少々下げて使うことも可能だ

■フルバーニアンのコア・ファイターII。ブースター・ポッドの存在感がすごい

■ランドセルなどがそのままブースターユニットになるというのが面白いデザイン。車輪は取り外し式だ

■キャノピーが開閉する。ウラキ少尉も非常に精細なモールドが施されていて、綺麗に塗ってあげるとかなりイイ雰囲気になりそう

■コア・ファイターIIはこのように変形して、Aパーツに包み込まれるようになっている。このサイズで可動を捨てることなく、このギミックを再現しているのには感心させられる

 1/144スケールのボディの中には今回も様々なギミックが高度な技術で盛り込まれている。「フルバーニアン」はバーニアの展開などでも、「ゼフィランサス」以上にギミックが多い印象だ。また、これまでの「フルバーニアン」のキットとは、一線を画す新たなディテールとプロポーションが提示されており、このフルバーニアンというMSの新たな魅力を感じさせてくれるものになっている。組み立ても簡単なので、是非「ゼフィランサス」と一緒に組み立てて並べてみて欲しい。あ、アクションベースのご用意もお忘れ無く!

■組み立てが簡単で非常に出来がよいのは確か。可動範囲もなかなかなので、是非組み立ててみて遊んでみよう

RG 1/144 RX-78GP01 Fb ガンダム試作1号機 フルバーニアン
バンダイ/発売中(2013年7月発売)/2,635円(税込)/1/144スケール(全高約13.5cm)/購入はこちら:ホビーサーチ

©創通・サンライズ
画像はリアリスティックデカールを貼っていない状態です。

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