ヱヴァQのアスカ プラグスーツに宿るキャラの魂

07.03.2013 · Category レビュー

 

 コトブキヤから『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』式波・アスカ・ラングレーがついに発売となった。今回は、この『新劇場版:Q』プラグスーツのアスカを徹底紹介だ。

 記録的な大ヒットとなった『Q』は、文字通りシンジだけでなく観客である我々も意外な展開にいくつもの「Q(クエスチョン)」を頭に浮かべることになった。そんな中、『序』からキャラクターたちが見せてくれていた「よりよい結末を目指す努力」の結果を最も解りやすく示していたのが、このアスカだろう。誰もがシンジを憎む世界で、彼女だけがガラス越しに彼を殴りつけた後で「スッキリした!」と言い放ち、いろいろと文句を言いながらも最後のシーンではシンジを見捨てずに喝を入れた。アスカの姿に、あるいは絶望をのみ描写した『Q』の中で唯一の希望を見出した人も多いのではないか。

 そんなアスカの、『Q』の物語へ至るまでの空白の十数年間における戦いを窺わせるスーツ姿が今回のフィギュアのテーマだ。

 コトブキヤでは以前より本作のキャラクターたちをフィギュア化してきた。その半数以上を手がけてきたのが、原型師の白髭創氏だ。白髭氏はその造形による描写力で定評のある人。今回の『Q』版プラグスーツのアスカでも、その力量は遺憾なく発揮されている。

 アスカは『新劇場版』シリーズでも毎回のようにプラグスーツが変わる。コトブキヤではその都度、白髭氏原型で彼女のフィギュアをリリースしてきたが、白髭氏の凄いところは作品で描かれているキャラクターの内面や成長、さらにはバックボーンといったところまでをそれぞれの造形で表現しているところだといえる。

 今回のアスカも、ヴィレのエースとして人類の命運を背負う彼女の決意、戦いの凄絶さ、そして喪われることのない強い意志力を造形に込めることに成功している。

 プラグスーツには補修の跡が生々しく、また戦いの中で傷ついたであろう左目の眼帯など、デザイン上に存在する「過酷さ」ももちろんだが、全体の造形で表現される力強さといったものこそが、このフィギュアの最大の魅力なのだ。

 また、こうしたフィギュアに宿る「凄み」を量産品できっちりと再現したコトブキヤの努力にも賞賛を送りたい。

■スーツのあちこちに貼られた補修テープの質感表現も細やかだ

■『新劇場版:Q』の冒頭で使用していたヘルメット

■ヘルメットは独立したパーツとなっていて、単独でディスプレイも可能

■台座は『Q』でやはり補修を重ねられたエヴァ改2号機をかたどったものとなっている

■アスカと台座は接着されておらず、それぞれの造形をあらゆる角度で堪能することができる

■髪の毛の房の1本1本に躍動感がみなぎる

式波・アスカ・ラングレー:Q~プラグスーツver.~
コトブキヤ / 発売日(2013年6月発売) / 8,190円(税込) / 購入はこちら

©カラー

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