その造形美を再確認できるメガハウスのラーゼフォン!

06.25.2013 · Category レビュー

 

 今回紹介するのはメガハウスが展開するのがヴァリアブルアクション Hi-SPECシリーズ最新作「ラーゼフォン」です。

 「ラーゼフォン」は2002年にTV放映され、番組終了後「ラーゼフォン 多元変奏曲」として劇場公開もされた作品。現在話題となっている「宇宙戦艦ヤマト2199」総監督を務める出渕裕監督の初期監督作品となります。

 最近では「スーパーロボット大戦MX」にも登場するなど、アニメ未見の人も「この翼見たことあるぞ!」と思わせるインパクトあるシルエットもラーゼフォンのデザイン的な魅力です。立体では過去にプラモデルが発売されたのみ(現在入手困難です)なので、今回の立体化は往年のファンはもちろん、「スパロボ」で好きになった新しいファンにも朗報といえるでしょう。

■ゲームで上がったテンションを昇華させるナイスなトイなのです

 それでは早速全体から、そして細部へと見て行きましょう。

 

本体の主要パーツはダイキャストで再現

 今回の「ラーゼフォン」では、ダイキャストパーツを多用していて、見ためにスレンダーな体型ではありながら適度な重量感が楽しめるものになっています。

■非常に手足の長いすらりとした格好いいプロポーションを再現しています

■すらりとした胴体に対して、翼や後方に伸びた突起など、花のように頭頂部が放射状に開くのもラーゼフォンのデザイン上の特徴ですね

■実際に立体化するには難しいデザインなのですが、全体のバランスや各部の造型クオリティはかなり高いです

「ダイキャストって必要?」と言う声もたまに聞きますが、ダイキャストの存在意義は製品に触れた時に感じられる「満足感」でしょう。小さいながら適度な重量を持つ素材感は、接地させた時の安定感、各部が重力に従って引っ張られている感じが「らしさ」としての演出につながります。それがいいのです。もちろん紹介しているラーゼフォンも実際に手にしたときの満足感はなかなかのものでした。

■腕などの複雑なアウトラインもしっかりと再現されています。立体になるとその格好良さが再認識できますね

■飴色のクリアパーツが高級感を演出してくれています。頭部周りや衿も同様に再現されていれば完璧だったのに!

■持ったときの手応えもと同様に、写真ではなかなか見え難いのがパール塗装。実際に見ると大理石のようでかなりいい感じなのですよ

 各部にクリアパーツもレイアウトされ、主要部分はパールホワイトを使った発色の良い塗装で仕上げてあり、ロボットというよりは有翼の神像であるラーゼフォンを高級感ある質感で再現しています。

■脚部はその独特の分割ラインを見事に再現しています

■膝の裏に見える関節や足の内側なども、可動ギミックを盛り込みながらディテールが損なわれていません

 

精巧なディテールで再現された特徴的な翼

 製品にはフェイスパーツだけで三種のパーツが用意されていて、非戦闘状態、心理の目、咆哮状態を再現することができます。また、目をカバーするバイザーパーツも用意されているので、劇中の表情をすべて再現することが可能です。

■赤い目のノーマルフェイスの他、差し替えで各種表情を再現できます

■劇中での表情を全て再現できるよう5種類のフェイスパーツが付属します

■真理の目を開いた状態!

■開眼前のバイザーを下ろした状態も再現できます

■ドーレムを破壊する必殺の武器ボイス発動時の口を開いた表情

 そして、ラーゼフォン最大の特徴である頭部の翼も展開状態とフェイスを覆った2種類のパーツが用意されています。

 この翼が立体感があって良い感じなのです。可動ではなくパーツ差し替えにすることで、ディテールを損なわずに済んでいるのも大きいですね。

■特徴的な翼は立体感に溢れる素晴らしい造型

■覚醒前の翼を閉じた状態も顔パーツの差し替えで再現。可動ではなく差し替えなので、ディテールも素晴らしいのです

 

デザインを活かした可動ギミックに注目!

 ラーゼフォンは有機的なアウトラインを持っているので、もしかしたらあまり動かない(ポーズが取れない)のかな?と思っていました。しかし、二重関節などを使用しており、各部関節の可動範囲は広く、光の弓矢やカッターなどの武器を構えるポーズも自然に決まります。

■各部が良く動くので自然なポーズを取らせることが可能なのです

 また、関節部分はディテールを損なわないように配慮しつつ、関節ギミックが設けられています。特に太股の左右開きは設定にないトイ独自の解釈ではありますが、デザインを上手く活かした絶妙なアイディアで、その可動範囲の確保に貢献しています。

■腰回りも良く動きますし、肘も下椀が回転するので手甲の位置を調整できるのです

■下腕が動くことで、武器を構えるポーズも自由にできます。メカモノでは意外とこれができていないことがあるんですよね

専用のディスプレイスタンドが付属しているので、浮遊状態でのディスプレイも可能です。ディスプレイにはTERRAのエンブレムがプリントされています。

 手はPVC製握り手、平手、が付属しており表情豊か。ポーズに合わせて選べます。造形面でも鋭角的なディーテールが再現されていて、細部まで手を抜かない原型段階での気合いを感じさせます。

■ハンドパーツは左右それぞれ3種類ずつ。武器やポーズにあわせて取り替え可能です

■武器類はPVC製のクリア素材で再現。手甲パーツを交換する形で取り付けます

■エスペラント語であるTERRAの正式名称もプリントされています

 

有機的なデザインを極上に再現!

 先ほど記したように今回写真撮影したのは、試作サンプルということもあって、部分的に塗装や組立が甘い部分も見受けられました。しかし試作ではありますがその形状や雰囲気、ラーゼフォンの持つ有機的なデザインを本当に良く再現した造形には大満足です。

 また、撮影の後で製品版を見たところさらにクオリティが上がっていました。遊んでいたら、思わずスイッチが入ってしまったので、TV版と劇場版をもう一度観てみたいと思います。

■遊んでいるとじわじわとそのデザイン的な面白さが再認識できます

 メカデザイナーでもある出渕監督作品でもあるラーゼフォンのメカ描写はTVアニメの枠を超える作画力で、第1楽章「首都侵攻」(作品世界をイメージして1話ではなく○楽章とされた)では、近未来的な機体形状の戦闘機「晨星II」と、実在の戦闘機の匂いを持った「F-2改」の空中戦が繰り広げられるなど、手書きメカ作画にも力の入った作品となっています。

 実は佐藤道明氏のデザインした晨星II型が何時かどこかで製品化されないかと、放送から11年たった今も待ち望んでたりします。メガハウスさんには、この調子で「晨星II」の製品化もぜひお願いしたいところです。

ヴァリアブルアクション ハイスペック ラーゼフォン
メガハウス/発売中(2013年6月発売)/12,600縁(税込)/全高:約16cm

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©BONES 出渕裕/Rahxephon project

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