【ガルパン】まほのティーガーIをプラッツのキットで作ってみるっ!

04.19.2013 · Category レビュー

「ガールズ&パンツァー」の最終話は素晴らしかったですね。ラストの一騎打ちを観てしまったら、IV号戦車やこのティーガーIを作らずにはいられません! 今回はプラッツのキットをベースに劇中仕様の黒森峰のフラッグ車、西住まほのティーガーIを再現してみました。

■最後の最後に立ちはだかる、まさに最大のライバルとして登場するまほのティーガーIの格好良さにはしびれますよね

■自作パーツなどを取り付けてキットからいくつか改修していますが、どこが違っているか分かります?(正解はもう少し下で!)

 プラッツのキットと劇中のまほ車では、スモークディスチャージャーの有無と、エアクリーナーの形状が異なるところが大きな違いになります。それ以外にもいくつか異なる箇所はありますが、おおむねキットに入っているパーツでまかなえるので安心です。ディテールもシャープで完成した時の満足度はかなり高いでしょう。

■元がスケールモデルというのもありますが、各部のディテールは素晴らしく、普通に組み立てるだけでも十分満足のいくクオリティです

 日頃ガンプラのようなキャラクターモデルを作っている感覚からすると不思議ですが、ガルパンキットは、完成してもたくさんのパーツが残ります。見方をを変えれば実際に使うパーツはそれほど多くはなく、見た目ほど組み立ては大変ではないと言えます。

 組み立て説明書も、難易度の高いところや完成後見えなくなる内側のパーツは組み立て工程を省略しています。指示通りに作っていけば、一応はそれっぽいティーガーIが完成するので、形状にあまりこだわらないのであれば、これで良いでしょう。ちゃちゃっと色を塗ってしまえば完成です。プラモデルも戦車道と同じで、「バーっと買ってきて、ダーっと組み立てて、どーんと塗ってしまえばいい」と偉い人も言ってます。手軽に楽しく作ってしまうのが一番です。

■ある意味左右で合計48枚もある転輪のゲートなどを処理するのが最大の難関かもしれません。テレビやネット動画、DVDなどでも観ながら気長に進めましょう。実のところゲート処理のいらないE6以外は完成後ほとんど見えなくなるかゲート跡を隠せるので、それほど神経質にならなくても大丈夫です

■エアクリーナーへ繋がるパーツ(W1とW2)の取り付け角度が今ひとつわかり難いですが、ゲート跡が横(水平位置)に来る角度で良いようです。また、細かいポイントですが、K8~11で作る後部左右のパネルはヒンジの突起を削ってしまうと収まりが良くなります

 ただ、劇中仕様にするには、キットの組み立て説明書に書かれているものとは違うパーツや不要となっているパーツを使います。今回は以下で紹介する作業を行いました。挑戦してみようという方は参考にしてみてください。しかし、言われなければ分からないような改修ですし、細かいところもあるので、どちらかというと自己満足度の高いものになります。力量ややる気、こだわりと相談して、どこまで再現するか判断すればよいかと思います。完成させるのが一番ですからね!

■ひととおり改修を施した状態です。グレーの箇所がキットのままで、白などの色の違うところが改修したところです

 

お手軽で効果抜群な車体前部の改修

 まずは車体前部から。組み立て説明書では取り付けないことになっている車外装備品ですが、これを固定用の器具部分だけ切り取って接着します。簡単な工作でそれっぽくなるのと、穴を埋めて表面を整える手間を考えればこちらのほうがむしろ楽でしょう。具体的には、K4(スコップ)、K8(斧)、K9(ハンマー)、C16(スコップ)を使います。その他の穴は埋めてしまいましょう。

■車体前面中央手前から奥へ、C16、K9、K4、K8の順番に取り付けます。スコップのK4の半円形部分以外は、先にパーツを接着してしまってから、ニッパーで不要箇所を切り飛ばしても良いでしょう

 ほかに前部で注意すべきポイントはB11の取り付けです。前後があり、前方に傾いたような角度でくっつけます。

 なお、説明書にある穴の埋め方ですが、今回は伸ばしランナーとタミヤパテを使っています。伸ばしランナーを作るのが面倒なら、いっそ1mmのピンバイスで穴を拡張して、1mmの丸プラ棒を差し込む方が簡単かと思います。

■車体左側の装備品も、P19にP21を接着してワイヤー部分をニッパーで切り落として、それらしく再現しています

■C12は劇中のCGにおいて前から2枚目の板が左右共に少し浮いて描かれています。これを再現するため2枚目だけを切り離して気持ち角度を付けて接着しています

 ハッチの内側や機銃のグリップなど、完成後閉じていれば見えないところは作っていません。クリアパーツも使いませんでした。完成後ほとんど見えなくなるものの、塗装の際に気を遣わなければいけないからです。正直手抜きですが、劇中CGでもガラス面が確認できないので、気にしない気にしない……。

■改修ポイントは多いですが、ラック以外はキットの中にあるパーツを付けたり付けなかったりするだけなので簡単です

 F4の後部パネル左側ではキットの指示にはない取り付け器具が劇中車には付いています。今回は形状の近そうなK3を接着しています。CI13の箱は、ラックだけになっていたので、0.3mmプラ板で作ってみました。単純な箱なので、小学校の図画工作気分で簡単に作れるはずです。寸法はCI13 を参考にすればよいでしょう。もっとも、少しでも面倒と思うなら、CI13のままで良いのではないかと思います。これでひとまず車体側は終了です。

 なお、細かいところですが車体後部上面中央のパネルはG25ではなくV8がより劇中仕様に近いようです。J10の取り付け位置がちょっと違うだけなんですけどね。

 

砲塔は頑張ってハッチを組み立ててみましょう

 砲塔に目を移しましょう。大きなところでは砲身基部の防盾をG19ではなくA7かC14を使います。また、C27の同軸機銃ですが、劇中では「付いてない?」と思えるくらい奥まって付いています。

■防盾は右側が出っ張っていないものが正解。機銃は出っ張らせないように取り付けます

 砲塔上面は、四角いハッチの前に付けるS2とG23を使わず、穴は埋めてしまいます。また砲塔左右に隙間が生じているので、これをエポキシパテを詰めて、細いマイナスドライバーで溶接跡を再現しました。あと、砲塔中央に円形のモールドを追加します。今回はデバイダでけがいています。

 キューポラのハッチは、細かい箇所だからでしょうか、組み立て説明書ではかなり簡略化されています。A26、A27、A28を使うとそれらしくなります。また非常に細かいパーツですがC3も使うと、C4とで開いたハッチが不用意に閉じないように固定している仕組みも分かるようになります。こういうところはスケールモデルならではの楽しみでもありますよね。なお、C4ですが、上に向かって細くなる台形になるように形状を整えるとより劇中仕様っぽくなります。

■劇中では常にまほが身体を出しているのでハッチは開きっぱなしです。開いた状態にするときは、C3をC4に引っかけるようにするのが正しいポジションとなります

 あと砲塔後部の用具箱(ゲペックカステン)ですが、そのままだと浮いてしまうので、R7の接着面にある出っ張りを削り落としています。

 最後に、0.5mmの真ちゅう線とマスキングテープでフラッグを作りました。黒森峰のフラッグは黒になります。これを作っていて学校ごとに色が違うのに初めて気づきました。フラッグの棒の長さは7.5cmくらいとみて作っていますがいかがでしょう。

 

スモークディスチャージャーの自作

 懸案のスモークディスチャージャーとエアクリーナーですが、手っ取り早いのは、他社のキットから流用したり、海外製のディテールアップパーツを使用することでしょう。ただし、それほど複雑な形状をしているわけではないので、今回はプラ板やプラパイプで自作してみました。

■しっかりとした図面を引いたわけではなく、割と現物あわせなので製作中写真だけでご勘弁を

 スモークディスチャージャーは、実物は直径90mmなので、90÷35≒2.57となります。今回は加工のしやすさを選んで少々大きめの3mmのプラパイプを使いました。ただ、やはり少々大きかったようです。取り付け基部からはみ出してしまいました。2.5mm位のプラパイプもあるので、そちらを使うと良いでしょう。円筒前面のスリットは通常横方向に付いているようですが、まほ車は縦にスリットが入っています。

 ちなみに、中身は空っぽのままです。多分西住流では煙幕なんて使わないんでしょう。じゃあなんでこんな装置付けているんだってことになりそうですが、まほ=西住流でも、黒森峰=西住流ってわけでもないでしょうから、この車輌を使っていた先輩たちが使っていたのかなと。

 スモークディスチャージャーの取り付け器具は、コの字型のパーツに、L字型のアングル材を付け、それにスモークディスチャージャーが取り付けられています。CI15を取り付ける場所に代わりにこの字に曲げた幅3mmのプラ板を取り付け、そこにプラパイプを3つ並べて扇状になるように曲げたプラ板を取り付けています。最後に伸ばしランナーでリベットを再現しました。シンプルな構造なのに、こんなに特徴的な形になるのだから面白いですね。

 エアクリーナーは、G6、G7、G21、G22の上部を切り飛ばして、G4でフタをしたところに、約8mmのパイプを2つくっつけています。また、このパイプ同士を3mmのプラ棒で繋ぎました。前側の固定用の金具は、プラシートを使用(光沢紙などの紙でも良さそうですね)。リベットを伸ばしランナーで復活させています。形状は元のパーツにあったものが参考になりますね。

■この写真で加工部分のイメージは分かっていただけるかなと。作業自体はシンプルです

 

単色塗装にスミ入れで簡単に仕上がるガルパン戦車模型

 転輪と履帯は塗装後に接着しています。起動輪(一番前のギザギザの車輪)だけ接着せずにおけば、塗装後に取り付け可能です。履帯を接着するときは、しっかり抑えながら、流し込み系の接着剤か瞬間接着剤で一箇所ずつ固定していきましょう。今回はE6やE5に接着しています。接着剤で塗装が剥がれたところは塗り直せばOKです。

 一通りの工作が完了したら後は塗装とデカール貼りです。ガルパンの戦車はほとんどが単色なので塗装も難しく考えずにいけるのがうれしいですね。単色が多いのはレンダリングの都合だそうですが、プラモを作る際にはむしろありがたいというモノです。

 今回のティーガーIについては、劇中車がパッケージのCG画像よりも明るい色合いをしています。劇中では快晴の日に試合をしているからでしょう。今回はこの決勝戦での映像イメージを尊重して、Mrカラー44番タンに若干白を混ぜたものを塗ってかなり明るめにしています。もちろん、この辺はお好みで構わないでしょう。

■車体色はかなり明るめにしました。みなさんも自分のイメージで自由に塗ってしまいましょう

 塗装については転輪のゴム部分を全て塗り分けたのでかなり大変でした。そのくせ実際にはほとんど見えなくなってしまうので、皆さんにはお勧めしません。E6とE4の表側、E1の裏側(車体側)を塗り分けたら、他はゴム部分と同様の濃いグレー色で塗ってしまって問題ありません(単純な黒ではなくタイヤブラックやジャーマングレーなどがオススメです)。

 それと成形色のままでは後部のハッチから中が見えてしまうかもしれません。こちら(J12、J21、J24)も上記のグレーなどで塗っておくと良いでしょう。

 履帯はクレオスのメタルカラーのアイアンで塗っています。全体をこすってやると出っ張った部分が金属光沢を放ちます。完成後やたらと触ることはできませんが、汚しなどを考えていない場合には、これ一色で事足りるので便利です。車体前部の機銃も同じくメタルカラーで塗装しました。

■メタルカラーは塗装後ティッシュなどで軽く磨いてあげると突部が金属光沢を放ちます。奥まったところは磨かずそのままで大丈夫です

 基本色を塗り終えたら、デカールを貼る箇所にクリアを塗装して艶を出しデカールを貼りやすくしています。デカールはかなり薄い上質のものなので、破らないように注意しましょう。ナンバーが一つ一つ分かれているので歪まないように注意しましょう。マスキングテープなどを貼って基準ラインにすると楽かもしれません。デカールが乾いたら、全体をフラットクリアでコーティングしてスミ入れに移ります。

 スミ入れは、タミヤのスミ入れ用塗料のダークブラウンを少し薄めて使います。黒では色がどぎつく、ブラウンでは赤みが強いのですが、ダークブラウンはちょうどその中間で今回のティーガーIにはちょうど良い色調です。薄めるのは拭き取りの手間を省くためです。タミヤのスミ入れ塗料は非常に良くできていて、一塗りするだけできっちりとスミ入れができます。パネルラインなどを明確にしたい時には大変便利なのですが、今回のようにうっすらと影を入れたいときは薄めて使っています。以上で組み立て終了――完成です!

■スミ入れ塗料を薄めて使うことで、うっすらと影が入り、それらしくなります。全体のトーンを落とす効果もあります

 今回は、作品への思い入れもあったので、大幅改修での紹介となりました。録画した最終話をコマ送りで確認しながらの相違点の洗い出しと製作でした。第11話と12話の放送前だったら、ここまでこだわった作り込みは出来なかったでしょう。細かく見ていくと新しい発見もあって、工作中は大変楽しかったことを添えておきます。そうした発見の楽しみもぜひ味わってほしいと思います。

■完成させれば喜びもひとしお。まずは作ってみましょー!

 いろいろいじりましたが、キット自体は非常に素性が良くて、エッチングパーツなどもないので、組み立ては比較的簡単でした。戦車模型は塗装が必要とはいえほぼ単色ですむので、土曜に組み立てて、日曜日に塗装と週末などに一気に作るのに最適です。細かいことにはあまりこだわらず、どんどん作っていきましょう。プラッツのガルパンシリーズはまだまだ続くようですし、みなさん自身の「マイ黒森峰のティーガーI」を作る際に少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

ガールズ&パンツァー ティーガーI 黒森峰女学園Ver.
プラッツ/発売中(2013年3月発売)/6,090円(税込)/1/35スケール(全長約25cm)

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