ガンダム研究の“最先端”がここにある

07.04.2012 · Category ニュース

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 GA Graphicのマスターアーカイブシリーズは、「宇宙世紀に生きている人々が、その世界の中で発行した書籍」という想定の下、執筆されている。読者は自身の知識と本書の記述を照らし合わせることで、これまでになかった奇妙な印象を抱くかもしれない。その感覚こそ、仮想現実の“ガンダム世界”への入り口になるだろう。

マスターアーカイブRX-78ガンダム
発売元:ソフトバンク クリエイティブ
価格:2,310円(税込)
仕様:A4変形・4Cカラー・128ページ
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ガンダムの真実

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開発経緯に見る真実

 わずか一年間というジオン独立戦争(一年戦争)の中で、RX-78〈ガンダム〉は後期に実戦投入された。技術で遥かに先行するジオン軍に対し、連邦軍はいかに準備し、体制を整えてMS量産に臨んだのか?

 水面下での情報戦、仮想敵に対する評価、危機管理──様々な側面から、奇跡的に実現に至ったプロジェクトの全貌を考察する。

技術立証のためのシリーズ

 RX-78〈ガンダム〉は、連邦軍の宇宙反攻作戦に投入されるべく準備されたRGM-79〈ジム〉のためのテストベッドであった。そのままの意味の試作ではなく、10年は遅れているといわれたMS開発技術をただちに確立すべく、あらゆる可能性を投じた実験機であったといっていい。

 U.C.0079年当時、まだ双方の陣営にとって未開の分野であったMS戦闘に、いったいどれほどの可能性があったのか? 最適な攻撃レンジや武装の選択をはじめ、戦術や運用までも含めてあらゆるデータを採取するために機能が付与された機体。それが〈ガンダム〉である。

ニュータイプ用MSの真実

 一年戦争後期、いわゆる“ニュータイプ用”として開発された〈ガンダム〉があった。それがRX-78NT-1“アレックス”である。この機体はアムロ・レイのために用意されたといわれるが、果たしてその真相は──?

 人の革新“ニュータイプ”は宇宙移民(スペースノイド)にとっての理想であり、地球連邦政府にとってはむしろ忌むべき存在ではないのか? 戦後、〈ホワイトベース〉乗組員たちを英雄として扱わざるを得なかった連邦のジレンマがそこに潜む。



ガンダムの構造

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工業製品としてのMS

 近未来のロボット兵器である架空の存在・モビルスーツ(MS)。2010年代に入った現代世界でも開発技術は日進月歩であり、放映当時とは大きく情勢が異なる。本書では〈ガンダム〉を人が生産する存在、すなわち1つの工業製品として捉え、どのように開発・生産したかを最新情報から導き出した“想像”によって明らかにする。

 こうした研究・考察は時代とともに──実際に〈ガンダム〉が生まれる瞬間まで──変遷するのが当然である。“現在(いま)”のガンダム開発論がここに!

ガンダムはプラットフォーム

 技術立証機としての側面を持つRX-78〈ガンダム〉は、戦場における最適な運用法を確立するためのテストベッドであった。そのため、後世のMSに比べても圧倒的にバリエーションに富んだ武装が用意されている。

 多彩な武装を扱いこなす“兵器プラットフォーム”としての〈ガンダム〉は、ハード・ソフト両面において、これを実現するための先進システムを備えていた。

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航空機:コア・ファイター

 RX-78シリーズの“脱出装置”として認識されているFF-X7〈コア・ファイター〉であるが、本書では本機の航空・航宙戦闘機としての側面をクローズアップ。空力的に“絶対不利”な形状でありながら、高度な戦闘ユニットとして高い稼働率を誇って運用された本機について、GA Graphic“マスター”シリーズならではの本格的な航空機的解釈を試みる。



戦うモビルスーツの美

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図版とCGによる仮想“宇宙世紀”世界

 豊富な図版を担当するのは、新進メカイラストレーターの瀧川虚至。現在「月刊ガンダムエース(角川書店)」誌上にて連載中の「機動戦士Zガンダム Define」でメカニックデザインとして参加している。内部構造や機能についての考察、そして精緻な描き込みによる圧倒的な情報量のイラストが、MSの実在感をあたかも目の前にあるかのように錯覚させる。

 また、CG技術を駆使した“特撮”写真画像の数々は、まさに宇宙世紀の“歴史”の1シーンを切り取ったかのよう。読者の想像力をさらに広げていくだろう。

模型が作りたくなる本

 試験中や運用中の写真のほか、内部機構や機能を解説するためのCGイラスト、図版を豊富に収録。RX-78の各機体は時期ごとに外装やカラーリングが異なっているなど、既存の映像作品や商品などから得られる情報を総合的に再解釈している。

 また、各機体にマーキングされたモデックスやコーションなどについても、内容と位置の説明図を掲載。アニメの世界の創造物にミリタリーの文法を適用し、戦闘兵器であるMSの存在感を追求している。模型製作における参考資料に最適だ。



ガンダムの運用

アムロの特異な運用

 映像作品におけるRX-78-2〈ガンダム〉2号機の活躍を、天才的パイロット、アムロ・レイによる一個の兵器についての運用、という観点からも考察。本文あるいはコラムや写真に付随するテキストで、彼の運用の特異性と、それを実現できたRX-78という機体の先進性と汎用性の高さが浮かび上がる。“思い切りのいいパイロット”の戦い方と進化に、後にマグネット・コーティングが適用された〈ガンダム〉はいかに追随したのだろうか?

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母艦・ホワイトベース

 RX-78を筆頭とするRXシリーズ機の運用母艦となる強襲揚陸艦〈ホワイトベース〉。本艦の開発は、RX-78と同じく“MS運用”を急ぎ確立したい連邦軍の思惑の下に、当初の予定を大幅に変更して着手されたのである。

 本艦の設計思想と運用前提は、軍縮が予想される戦後をも見据えた、多分に実験的なものだった。本書では、〈ガンダム〉を語る上で欠かせない〈ホワイトベース〉についてもページを割き、「V作戦」の全貌を解き明かす。

 



(C)創通・サンライズ

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1件のコメント ガンダム研究の“最先端”がここにある

  1. このシリーズ素晴らしいです says:

    …そろそろザク本も…上下巻とかで欲しいですねぇ

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