そして艦はゆく…宇宙戦艦ヤマト2199感動の最終章 舞台挨拶の模様

08.25.2013 · Category アニメ

 

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 昨日の8月24日より、『宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く』のイベント上映が開始されている(上映は二週間の限定)。今回は、新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶の模様をレポートする。

 事前の告知通り、上映時間が短縮された形となった今回の最終章上映だが、感動は少しも損なわれることなく、多くのファンが無事完結した物語に酔いしれた。ガミラス本星における攻防、そしてヤマトの航海の目的であるイスカンダル星のコスモリバースシステムの受領、そして最後の戦いの待つ帰路、とまさに物語のクライマックスと呼べるエピソードが文字通り詰まっている。

 その興奮冷めやらぬ上映館のスクリーン前に登壇したのは、古代 進役の小野大介さん、島 大介役・鈴村健一さん、そして総監督の出渕 裕氏だ。

 なお、この舞台挨拶は上映後の観客の前で行われたものであり、このレポートでもストーリーの内容に関わる事柄が登場するので、ネタバレを避けたい人は注意してほしい

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 シリーズ完結を迎えた現在の心境について、小野さん『とても長い旅でした。フィナーレを迎えられてホッとしました。みんなと一緒に旅をしてきた、という印象が強いです。最初のうちはプレッシャーに押しつぶされそうでしたが、それが懐かしく思えるくらい』、鈴村さん『感動的でした。昔のヤマトの持つ空気感が再現されつつ確かに現在のアニメでもあり、その2つの橋渡し的な作品になったのではないかと思います』、出渕氏『収録に1年半かかった声優さんたちもそうだが、アニメスタッフは足かけ5年くらいこの作品に関わってきました。“航海”にはいろいろな難所がありました。感無量という言葉では表せないほどです』とそれぞれの思いを述べた。

 また出渕氏は、『自分にとって1作目のヤマトを手がけられる、ということ自体が驚きのことでした。この作品を契機にして、アニメーターだけでなく天文分野だとか、いろいろな職業に行った人も多いと思うんですよ。自分はもともとデザイナー出身ですが、今回のヤマトのデザイン面に関していえば、あくまで自分にとっては、ですけど「パーフェクト」です』とやり遂げた感慨をはっきりとした語調で語ってくれた。

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 小野さんは、名作であるヤマトの主人公役に決まってから現在までの苦労を以下のように言葉にしている。『とにかく、「おまえがやるのか」「大丈夫か?」という感じで、同業の先輩方からのプレッシャーが凄かったんです。演じていく中で、古代のキャラクターにも通じるような「ええい、やってしまえ!」という心境になっていきましたが、そのタイミングがちょうど古代が初めて森船務長のことを「雪ーっ!」って呼ぶところだったんですよ。そこから吹っ切れて演じられるようになりましたね。最終の収録の前は「こういう風に演じよう」とかいろいろ考え過ぎて寝れなかったんです。で、画面の中では古代も自室で眠れずにコールされて起こされるシーンがあり、そこでは本当にキャラとシンクロした感じがしました』 そして、雪が撃たれた時の叫びでは計算してない掠れ声が出たといい、出渕氏も絶賛する屈指の名シーンともなった。

鈴村さんは島というキャラクターについて、『最初の頃とだいぶイメージが変わったかもしれませんね。中盤のお父さん関連のエピソードを経て、大人になっていった気がします。クルーが古代と雪を囲んで敬礼しているシーンで、自分だけは操縦桿を握って自分の仕事を果たしている、そういう部分にも「成長した証」みたいなものを感じましたよね』と述べる。

 しかし、劇中では女の子と親しくなるシーンがない、ということで鈴村さんは少々残念そう。「女性キャラの中では誰が良かった?」という出渕氏の問いに、鈴村さんは「ボクはだんぜん雪にちょっかいかけに行きたかったですね」と答え、旧作の冒頭で臭わされていた古代との恋のライバル関係が、鈴村さんの中で密かに息づいていることを窺わせた。生き返った雪を艦橋で迎えるシーンでは、島の秘めた恋心を表現するにはこのシーンしかない、と気持ちを込めて演じたそうだ。旧シリーズでは『宇宙戦艦ヤマト2』でテレサとの恋模様が描かれた島だけに、鈴村さんは続編の製作にもっとも期待をかける1人かもしれない(笑)。

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 出渕氏は最終回の展開について『コスモクリーナー、古代守、という要素をどのように組み合わせればいいかずっと考えて、あのような構成になりました。ヤマトそのものが帰還することが地球を救う、ということなんですね。コスモリバースステムとヤマトが結果あのようなことになったことを知っているのは、作品を見ている観客だけ、という構造にしたかったんです』と明かした。

 こうして『宇宙戦艦ヤマト2199』が完結した今、ファンももちろん続編への期待を持っていることだろうと思う。出渕氏はそれには答えなかったが、『以前、「アニメの監督に必要なのはなんでしょう?」と高橋良輔監督に訊いたら、「それはね、カッコイイ予告編が書けるかどうかだよ」といわれました。だから、沖田艦長がナレーションの予告編はこれまですべてボク自身が手がけています。今回の最終章で本当は次のエピソードの予告などはないはずですが、BDなどに収録される最後の“予告”映像では、いつもなら「地球滅亡まであと○○日」となる部分を、自分流で書かせてもらいました。「旅に終わりはない」──と』と述べて、挨拶をしめくくった。

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 なお、今後のアイテム展開について、先日新たな情報が開示された。なんと、バンダイのプラモデルシリーズで新に2199版設定での「1/500スケール 宇宙戦艦ヤマト2199」が発売されることが決まったのだ(12月予定)。666mmのビッグサイズにハイディテールという究極のヤマトモデルが期待できそう。

 ちなみに今回の第七章はTV放映の話数でいえば23話~26話。TBS系で放映中のTV版は来週の9月1日で22話「向かうべき星」が放映されるため、これを見てから劇場へ行けばエピソードが途切れることなく最後まで続きを見ることができるぞ。

 2199は一度大スクリーンの迫力で鑑賞することをお勧めする。個人的には、宮川彬良氏の劇伴、そして最後を飾るにふさわしい水樹奈々さんのエンディング主題歌など、ぜひ劇場で味わってもらいたいと思う。

宇宙戦艦ヤマト2199 7
2013年10月25日発売予定 / 8,190円(税込) / 購入はこちら

©2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会

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